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イブの夜にものおもふ   

イブの夜にものおもふ_c0150037_21474273.jpg12月が光り始めたのはいつ頃からだろう。昼が短く明かりには縁の深い季節である。飾るための灯がそこに重なり、街では並木が光を放つ。今夕、その輝きは、絶頂を迎える・・・日本のクリスマスも、大衆文化としてはキリスト教を超えた国民行事だ。祈りとは無関係に酒宴が催され、愛が語られ、贈り物が渡る。2千年後の東洋で、自分の誕生日がこれほど「祝」されるとは、イエスでも見通せなかったろう・・・


イブの夜にものおもふ_c0150037_21593575.jpg洋の東西を問わず、祭りは家族の「小さな幸せ」を確かめる時でもある。ジングルベルが流れ込む部屋で、丸いケ-キを切り分ける・・・今、年頃の息子や娘は光る町に誘い出され、イヴの食卓にそろう家族はどれほどあろうか。年金が宙に浮き、格差が広がり、値上げの嵐が吹き荒れる年の瀬、人のつながりが最後のよりどころにさえ見える。ケ-キを分け合える幸せは、そう小さくない。

     
何年か、前から我が家も、家族全員がそろうことのないクリスマスを送ります。昔は 、丸いケ-キと鳥の足をにぎやかに食べたものでしたが・・・
         なぜか、心に残った今日の「天声人語」でした。。。

by msroku | 2007-12-24 22:24 | 雑感

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