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天声人語より・・・マイケル・ジャクソン   

 その世界に縁遠い人でも顔と名前は知っている。米ポップス界の「帝王」と呼ばれた歌手マイケル・ジャクソンさんは、そうしたスーパースターの一人だった。突然の訃報(ふほう)がきのう、世界を駆け巡った

▼自らを語ることは少なく、ゆえに伝説とゴシップに彩られていた。整形を重ねたとされる顔も、本人いわく、わずかな手術だけらしい。とはいえ、いかにも人工的には見えた。黒人なのだが、年齢も人種も、性別さえも、見る人次第でいかようにもとれた

▼音楽の才能は早くから花開いた。4人の兄とグループを組んで、大人顔負けの歌と踊りで全米の人気者になる。独り立ちして82年に出した「スリラー」は、世界で推定1億枚を売り、レコード史上のあらゆる記録を塗り替えたとされる

▼80年代には2度来日し、ビートルズ以来という熱狂で迎えられた。後楽園など各地のプロ野球場を会場にしたのは、並はずれた集客力を見こんでのことだ。足をすって機械のように歩くムーンウオークを思い出して、当時の熱気を懐かしむ方もおられよう

▼だが、華やかさの半面、私生活は乱調ぎみで奇行も多かった。とりわけ近年は、負債や、虐待事件といった醜聞にまみれていた。復活をかけたロンドンでのツアーを来月に控えての、急逝だったという

▼かつてこう語っていた。「僕はステージの上が一番安心できる。出来ることならステージで眠りたいぐらいさ。本当に、まじめにだよ」。享年は50。実際の人生より、舞台という虚構に住まって夢を見ていたい人だったかもしれない。
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昨日の訃報より一日たっていろいろな死因がうわさされている。やはり、薬が関係しているのだろう?と推測する。誰もから尊敬され、華やかな表道を歩き続けることができなかった彼。。。

         多分、苦しい人生だったのだろう。。。。

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by msroku | 2009-06-27 14:29 | 雑感

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