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新型インフルエンザによるプラスチック気管支炎・・・   

今日の夜のNHKニュースで気になる言葉が出てました。「プラスチック気管支炎」です。内容は新型インフルエンザで重傷者が続出しているという記事です。

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続きましては新型インフルエンザ。感染が拡大しています。
感染して医療機関を受診した人の数は今月に入って急激に増加し、先週1週間では推計で初めて100万人を超えたことがわかりました。
待合室にあふれる患者。今、各地の病院で見られる光景です。
国立感染症研究所の調査によりますと、先週1週間に新型インフルエンザに感染し、全国の医療機関を受診した患者は推計で114万人。前の週から30万人以上増えました。対策として期待されるワクチンの接種。医療従事者への優先接種に続いて、感染すると重症化しやすい持病のある人や妊婦への接種もスタートしました。きのうは和歌山、きょうは山口と岐阜で。ほかの都道府県でも順次、接種が始まる見通しです。
次に優先接種の対象となるのは子どもです。来月にも始まる接種を控え、ワクチンの効果や安全性を確かめる臨床試験も始まりました。その子どもたちへの感染拡大が今、最も懸念されています。
子どもへの感染が広がり、患者の4人に3人が14歳以下です。重症になる子どもも増えていて、医療現場の対応も厳しさを増しています。
きのう午後6時、集中治療室に運び込まれたのは10歳の女の子です。新型インフルエンザに感染したあと、腎臓の機能が低下し、心臓に炎症も起きていました。意識ももうろうとしていて、危険な状態でした。
昭和大学横浜市北部病院。重症患者を受け入れる地域の中核病院です。この2か月だけで50人近い子どもが新型インフルエンザに感染し、入院しました。こどもセンターの梅田陽教授です。毎年のインフルエンザに比べ、新型は肺炎を起こす子どもが多く、しかも急激に悪化して重症になる例が相次いでいるといいます。
外来患者の診察中もPHSが何度も鳴ります。重症の子どもの受け入れを要請する近くの診療所からの電話です。
梅田さんはすぐに入院の手配。子どもの場合、急な容体の悪化に備え、なるべく入院させるようにしています。しかし、問題は入院のベッドが足りないことです。新型インフルエンザに感染した子どもをほかの病気の子どもと同じ部屋に入院させることはできません。急きょ救急病棟などに専用のベッドを16床確保しましたが、限界に近づいています。看護師長とベッドのやりくりの相談を毎日しています。
新型インフルエンザの子どもを受け入れるためにはほかの病気の患者に割り当てていたベッドを回すしかありません。梅田さんは今、心臓病の子どもの手術の数を減らせないか、担当の医師に要請しています。1か月以上前に決めた手術予定の変更。家族の理解を得られるか、頭の痛い問題です。
さらに梅田さんが危機感を強めているのが肺炎によってきわめて珍しい症状が引き起こされる例があることです。プラスチック気管支炎。気管支の中にタンなどが樹脂のように固まって詰まり、急速に肺の機能が低下する症状です。プラスチック気管支炎を起こしたと見られる5歳のこの男の子は救急車で搬送されてきたとき、呼吸困難に陥っていました。男の子のエックス線写真です。左が病院に搬送された直後。右がその40分後のものです。白く写っている部分は肺が機能していない範囲です。搬送直後には肺の下半分程度だったのが、わずかな時間で全体に拡大。急激に症状が悪化した様子がわかります。梅田さんは同じような症状の子どもの患者をすでに3人治療しています。容体の変化に迅速に対応するため、こまめに回診。呼吸器の専門医とも連携して治療に当たることにしています。
急増する新型インフルエンザの患者。このまま増え続ければ、十分な対応ができなくなるという声が現場からは上がりました。
梅田さんは入院患者の受け入れについて地域のほかの病院とも連携していく必要があると考えています。
重症患者に十分な対応が取れなくなるおそれがあるということですが、これなんとかならないものなんでしょうか。
厚生労働省も全国規模で本格的な流行になってきたとしてるんですね。患者さんが1か所に集中することで、機関病院がまひすることのないように、地域ごとに医療機関が連携をして受け入れ先を調整するなど、患者受け入れの仕組みをやっぱり急ぐ必要があるんだと思いますね。

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初めて聞く言葉でした。急性に気管支に粘液状の栓ができ、気管支を閉塞し、呼吸不全を起こすまれな疾患です。粘液栓の形状は様々で、形成された気管支の形をしています。この粘液栓は好酸性の炎症細胞浸潤をともなったフィブリンから形成されるタイプ1と、心臓手術(特にFontan形成術)後に非細胞性のムチンからなるタイプ2に分類されます。インフルエンザに伴うプラスチック気管支炎はタイプ1によると思われます。

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少し長いですが、知り合いの薬剤師さんからの情報です。実は、私も知りませんでした。
兵庫県でもインフルエンザの患者さんは急激に増えつつあり、バス旅行のあくる日に延び延びになっていた運動会が行われたという学校もあります。

私の学薬としての担当校には幼稚園、小学校がありまして・・・みんな無事に学校に行って欲しいなぁ・・・

by msroku | 2009-10-31 11:44 | GAKUYAKU

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